2011年06月27日

私は…お慕い申しておりました…

夢を…見たのです

今 私がこうして
虫籠の中の蝶のように
出るに出られぬ身になる前…

ずっと隣にいて色んな事を
教えて下さったお方の夢を…

彼の名前は
花栄留さん…

かえる…さん…

『非情な人間』だと
自称されるわりに
優しい心を持った方でした…

芸歴ばかり長くて
何も知らず
何も出来ずにここまで来た私に

『関東の芝居』

なるものを
教えて下さった方…

九州仕込みにどっぷり浸かった私が
関東仕込みの芝居に
片足を入れたばかりの頃は
あなた様の言葉の意味すら
わからずに
空回りばかりしておりました…

思い通りに出来ないと
ため息をつく私に
あなた様は優しく微笑んで

『焦らないでいいのよ
焦っちゃ駄目…ね?』

と 常に言って下さいましたっけね

その時の私は
あなた様の言葉の意味さえわからずに
出来ない自分に空回りしながら腹を立てては
闇へ走り
気を落ち着かせようと
安定剤ばかりを乱用しておりました…

そんな私を見て

『そんな事しちゃ駄目…』

と 言ったあなた様に
病気の話など出来ませんでした


あなた様が今日
夢枕に立って下さったのは
私が会いたいと願ったゆえ
出てきて下さったのでしょうか


夢の中の二人芝居…
夢の中ではそれなりに癖も抜けていて
あなた様は私に

『だいぶ癖が抜けたみたいね…
早く…戻ってらっしゃいね…ちーちゃん…』

そう言うと
遠くへ消えて行った…

『花栄留さん…
花栄留さん…
行かないで…座長…!!』

そう叫んだところで
目が覚めた…

人手が足りてるであろう今
現実なら
戻ってこいなんて
言われるわけもないのに…

ねぇ…花栄留さん

今なら…
あなた様の言葉の意味が
わかる気がします

病院の屋上で
台詞回しの稽古をして
思うように出来ないと
あの時のように
ため息をつくと

あなた様の声が聞こえるのです

『焦らない焦らない
焦っちゃ駄目よ』

花栄留さん…
私は…あなたを心から
尊敬してお慕いしておりました…


ねぇ…師匠…
ねぇ…座長さん

私はこれから
どうしたらいいのでしょう…

親を抱えて
役者を続けていいのでしょうか…

役者としての私を育てて下さったあなたなら
私にどのような助言を
なさいますでしょう…

好きな事を
役者を続けながら
生きていくために
もうひとつの仕事を
掛け持つ事で
私はまた今のような状態にあり着くのでしょうか…

座長さん…
あのお方のもとへ
もう一度戻りたいと
思う私は間違った道へ進もうとしてるのでしょうか…

戻るか
退くか

どちらが正しい道なのでしょう…


花栄留さん
座長さん
先生…

誰でもいい
私の行くべき道を
お教え下さい…

間違った道へは行くなと
お教え下さい…


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Posted by 愛嬌ちあき at 14:48│Comments(0)呟き…独り言
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