2012年07月02日

姉ちゃんのいない夏

あれは舞台を終えて家路に着く頃でした

夕方ぐらいだったでしょうか
一本の電話がありました

姉彼から

『姉ちゃんが死んでる』

と言われ
私は何がどうなっているのか
はたまた姉彼が何を言ってるのかわかりませんでした

『とにかく来て!!』

そう言われて
姉の住む家に行きました

死亡推定時刻3~4時間前
家族に看取らせもせず
たった一人で旅立ち
蘇生は不可能…

『もう…息はないんですか…?』

私は警察の方に尋ねました

『ありませんね…』

ただ呆然としていました

姉の死に顔は
鬱血したような顔色でした

苦しかったんだろうな…

お通夜には
先生も来て下さいました

私は葬儀の日は舞台だったため
骨を拾う事は出来ませんでしたが
後悔はしていません

何があっても舞台人間

『役者なら
親や兄弟が死んでも舞台に穴は空けるな』

姉にそう言われてましたから…


姉ちゃん
一緒にいる時はうざったいとか思ってたけど
本当は大好きだったって今思うよ

せめて四十九日までは
ここにいて…
見守っていてね

立派な役者になれるように
私頑張るからさ…

そして
生まれ変わっても
また巡り会えますように…


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Posted by 愛嬌ちあき at 22:24│Comments(0)呟き…独り言
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