2012年06月18日

芸のためなら…

こんばんは
愛嬌ちあきです

今回の行き先は
飯塚経由の大分県臼杵でございました

まず初日は旅館で打ち合わせ

昼夜公演で外題も違えば踊る曲も変わります

今回は波島親子(初代・二代目・弟 剣之助)
勢揃いでした

お兄様とは初のご対面
初代座長のお父様は
まだ現役で舞台やってらした頃
見に行った記憶があります

お父様はもうお年を召されて
今は入院生活を送られているそうです

お兄様は
写メをゲットしましたので後ほど(笑)

さて今回はわかばと波島の合同公演でした
波島の復活に向けて…

まず昼の外題は
『盲目日本晴れ』
船舞台の時に紹介しました芝居です

夜はなんと初演
『浪花心中 お糸新吉』
なんとなく『盲目』に似てますが
ちょっと違うので紹介いたしましょう

大店の一人娘お糸(私)と番頭新吉(二代目)は
以前は好いて好かれた仲で許婚だったが
ある日火事が起こり新吉はお糸を助けるべく
火の中へ飛び込み顔に大きな火傷を負ってしまう
(幕開きはここから)
それからというものお糸は
何かと新吉につらく当たるようになっていた
なぜなら新吉への想いはなくなり
今度は油問屋の若旦那と恋仲になっていたからだ
そんな事を知らない新吉は
お糸にぞっこん…
何かいい方法はないものかと考える
そこへ板場の定(波さん)が現れ
かんざしのひとつか着物の一枚でも買ってやれと
金を渡す
いそいそと出かける新吉
新吉の留守を見計らったようにお糸が店先に出て
父親に若旦那との縁談を持ちかけるが
新吉はどうすると断られてしまう
若旦那にぞっこんなお糸は
了承してくれなければこの場で喉を突き刺して死ぬと言う
根負けした父親は縁談を了承してしまう
そこで若旦那が手土産の小袖を抱えて挨拶に来る
(ちなみに若旦那はおかまさんキャラですww)
お糸が小袖を羽織り
若旦那といちゃついていると新吉が着物を買ってくる
豪華な振り袖に喜ぶお糸だったが
若旦那に袖を引っ張られて
『こんなもの…私の寝間着代わりにもなりゃしないよ!!』
と言い放ち投げ捨ててしまう
そうこうするうち新吉と若旦那が口論になり
化け物と罵られた新吉は若旦那に拳を振り上げる
そこへ父親が出てきて新吉が乱暴をするとお糸から聞かされ
お客様に乱暴した事によりお糸との縁談は破談
店は辞めさせるから故郷に帰れと言い去る
そこへ新吉の父親(剣之助さん)が
新吉に晴れ着を持って訪ねて来る
事の真相を知った父親は意見しようとするが
お糸の父親に額を割られて
怒りに怒ってくってかかるが新吉に止められる
ならば一緒に故郷に帰ろうとするところを
定が呼び止める
なんでも男の意地を立てろと言う
それは店の者を皆殺しにしろという事だった

女中や番頭を従えて祭り見物に来たお糸と若旦那
そしてお糸の父親
ところがみんなはぐれてしまう
女中と番頭が探し回るところに
新吉が刀を片手に出てきて斬る
若旦那…お糸の父親も同様に斬る

みんなを探し回るお糸が
新吉と出くわし
自分が間違っていた
悪かったと命乞いをするが
『お嬢様…もう…遅うございます…』
愛するあまり…恋に狂った新吉は
立ち回りの末にお糸を斬ってしまう
そこへ定と新吉の父親が出てくる
お糸を小脇に抱えた新吉は
二人の前でお糸を抱いたまま自害する

…というお話でした
お兄様との心中シーン難しかったです…

舞踊ショーは私ひとり着付け地獄
今回は男性まで…波さんと剣之助さんが
袴穿かせてくれと…
ラスト花魁ショーでは両脇の女郎の着付け…
個人舞踊は昼は立ち役
夜は女形でした
夜は昼より楽でしたかね

しかし私が

『一度でいいから花魁したいな…』

と漏らしたのがもとで
今度波さんの代わりにやらないかと機会を与えられました

ただ私の頭がでかく
花魁のかつらが小さいので
髪をバッサリ切るのを条件に…

花魁といえば
昔からやりたかった役柄
もう二度と機会なんかないかもしれないと思い
腹をくくってバッサリいきました

花魁のかつらを目の前にして

『やりたいんでしょ?』

剣之助さんの言葉で
好きなものには変えられんと思い

『わかりました
切ります』

と宣言し
宴会の席でも切ります発言連発ww

『あんたのその根性
好きよ!!』

と波さんww

父親役だった陽月さんには

『ぶっつけ同然なのに
愛ちゃん調子よく芝居しとった』

とお言葉をいただき
感無量でございます

剣之助さんには年を聞かれて答えましたら
絶対まだ上…年齢詐称してると言われ…

お糸さんの飾りを私のかつらに付けながら

『似合わんけどまぁいいか』
『今何て言った?』

お互い地が出てきてますねww

打ち上げの席では
一発芸やら兄弟漫才(?)やら…ww

兄『今日は皆さん昼夜お疲れ様でした』
弟『なんちゅうや』

一瞬静まって大爆笑ww

まぁ…あれです
波島復活の際は波島兄弟そして陽月さんと
一緒に旅回りする話も決まりました

私帰りは熱で死にかけてましたけどね

『愛ちゃん…女郎の着付けで神経使って
女形から袴まで全員分一人でバタバタ着付けして
あれじゃ倒れるわ
熱も出るよ』

と陽月さんが言っておられたとか…

剣之助さんから

『無事に帰れた?
具合どう?
大丈夫!?』

との電話まで…

早くよくならせて
花魁…
やれたらいいなぁ…


チャオ♪


同じカテゴリー(リアル)の記事画像
ご無沙汰しておりました
時が過ぎれば情も湧く?
毎度おなじみの…
仲間の愛を知りました…
帰ってきた愛嬌ちあき
女よりも女らしく…
同じカテゴリー(リアル)の記事
 ご無沙汰しておりました (2013-02-20 00:25)
 バカは死ななきゃ…って何言わせんねん!! (2012-06-13 23:03)
 緊張緊張の晴れ舞台 (2012-04-22 23:43)
 おかげさまで忙しゅうございますのよ… (2012-04-03 00:27)
 妖艶になりたい (2012-02-11 00:42)
 新しき1年が始まる日… (2012-01-01 21:55)

Posted by 愛嬌ちあき at 21:20│Comments(0)リアル
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。